No.45 歯車4WD 2007.10.2.掲載

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段ボール歯車で動く

歯車といえば、誰でもまずイメージするのは、円盤(円筒)の周囲にまっすぐな歯が並んでいる歯車、平歯車です。平歯車を段ボールで作り、それを利用して模型自動車を走らせます。

スィッチを入れると、ザザーと3つの歯車が勢い回り出し、それだけでも楽しいです。コントロールなしの単純な車なので、ただただ真っ直ぐ走ります。4輪駆動なので少々の凸凹は乗り越えて元気に走ります。「動力を伝える」という歯車のはたらきを派手にアピールします。

平歯車は糸ボビンに片面段ボールを巻いて作ります。つまり段ボールの波形の面が歯車の歯というわけです。フニャフニャの紙一枚の歯ではたよりないと思っていたら、歯車のはばが広いので、意外と力強く回転力を伝えます。

歯は半端な所で切るわけに行かないので、段ボールの巻き方とつなぎ方を工夫しました。軸は竹ぐし、軸受けはプラ段ボールです。

 

おまけ情報

 3つの歯車のうち、前と後の歯車は同じ歯数でなくてはなりません。まん中の歯車の歯数は自由です。

 平歯車の作り方について、後日このページに追加します。

 2007年11月2日出版の拙著 やさしくわかる歯車のしくみ』 誠文堂新光社 の中にくわしい作り方の解説があります。

6WD!

段ボール歯車を5つ並べて、6輪駆動車です。たくさんの歯車がザザーと一斉に回り出すのが何だか気持ち良いです。上の4WDより減速比が小さく、高速走行をします。

 

木製歯車

昔から水車小屋には木製の歯車が使われていました。

右の写真は水車小屋の中で稼働中の木製歯車。駒村清明堂(茨城県石岡市)は100年ほど前から水車を動力として杉の葉をついて線香を製造しています。

差し歯式の歯車です。左側が水車の軸に取り付けられた歯車、右側が仕事をさせる軸の歯車です。これこその製造業で現役の木製歯車!

 

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