No.37 スターリングカー 「ダブルG 2005.12.30.掲載

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2つの注射器ピストンを使った、入門用スターリングエンジンカーです。加熱部(試験管のおしり)をバーナー等で加熱すると、余熱で元気に走り回ります。

加熱部は試験管と注射器ピストン(どちらもパイレックスガラス)で構成されています。加熱部の根元は旋盤を使わず、太さの違うアルミパイプを組み合わせて作ります。

注射器と試験管のガラスを切断できさえすれば、繊細な加工が少ないので、比較的簡単に製作できます。NoBBより調整が簡単で走らせやすいはずです。

必要な道具
試験管とガラス注射器の切断が合計2カ所あります。ガラス切断のため、ミニルーター(写真右)か高速ドリル(ドリルドライバーではダメです。)が必要です。ミニルーター用ダイヤモンドカッター(写真左)を取り付け、試験管や注射器を水で濡らしながら切断します。

あると便利な道具 パイプカッター(写真)があると、使用するパイプ類がすべてクルクルと手回しで切断できます。切断面の内側にバリが出るのでリーマを使うときれいに整形できます。もちろん地道に金ノコと紙やすりでもOK。

 

組み立て図

クランクピンとしてはM2ビスを使います。タミヤプーリーセットのプーリーに作りつけの穴を使うと半径11mmとなります。

 

高温側シリンダの根元の構造

試験管の口径は18mmなので、内径18mmのアルミパイプと外径18mmのアルミパイプを組み合わせます。注射器の外筒にはアルミテープを巻いて径を合わせます。シリコンチューブをはめるための4mm径の真鍮パイプを差し込む位置に注意して下さい。図ののところがぶつからないように注射筒と試験管の長さをきめて切断します。

接着にはエポキシ接着剤を使います。下の拡大図(断面図)のように両端部に接着をすきまなく置いて硬化させます。内部に塗りつける必要はありません。

おまけ情報

* 学研「大人の科学マガジンvol.10」(2005年12月15日発売)で本機の製作法を紹介しています。

* 写真ではコイル状のニクロム線を試験管の内側に置いて、熱再生器としていますが、もちろん無くても動きます。

* 後日、もう少しくわしい内容を追加したいと思います。

 

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