☆ベローズエンジン本体の製作

(1)材料

ガラス試験管

ガラス試験管は生物用と化学用パイレックス製(ホウ珪酸ガラス)とがあります。化学用の方が熱に強いのでおすすめです。日曜大工店でも売っているお店があります。直径25mmか30mmのものが最も適しています。試験管の太さでエンジンの特徴も変わって来ます。

使用する試験管の太さ(直径)  ちょうど良い長さ 振動カーにすると ジャンピングカーにすると
30mm     5〜7cm 温度差が長持ちする。 おだやかにジャンプ。
25mm 6〜8cm 振動が速い。冷めやすい。 高くジャンプする。

スチールウール…台所用のスチールだわしの普通のもの

ゴム栓…試験管の口にピッタリと深くはまる合成ゴム製のゴム栓。できればシリコンゴム製がやわらかく気密性にすぐれています。日曜大工店でも売っているお店があります。

ポリエチレンスポイト…日曜大工店の園芸コーナーなどで売っている、やわらかい蛇腹のスポイトが必要です。サンコープラスチック(サンプラテック社)のベローズピペット2mlを使っています。100gwの力で押した時、1cmくらいは縮むやわらかさです。
サンプラテック社HP http://www.sanplatec.co.jp/index2.html

そのほかの材料 アルミ板…厚さ0.5mmのアルミ板 幅2.5cm長さ15cmほど
              ネジ…M3ビス・ナット長さ10mmくらいのもの 1組

 

(2)ガラス試験管を切ります。

    長さ
直径 化学用試験管の長さは18cm〜20cmです。生物用などで長さの短い試験管も販売されています。
ホビー用ルーターにガラス・石材用回転砥石を取り付けて切ります。ルーターは回転数を調節出来るタイプが便利です。

なるべく低速回転で切り始め、だんだんと回転数を上げると失敗しにくいと思います。

台の上にしっかりと両手を置き、ルーターは鉛筆をもつように、短く持ちます。

ルーターは動かさず、試験管をクルクル回しながら砥石を当てます。写真のように試験管の一端を右手に触れさせるようにすると、安定して持てます。

自然にポキリと折れて切れます。切断面を紙やすりを使ってきれいに整えます。

平らな台に紙やすりを置き、試験管を垂直に立ててみがきます。

 

 

 

(3)試験管に合わせてゴム栓を加工します。

まず、コルクボーラー(3番)またはドリルを使って、スポイトがきつく差し込める穴をあけます。

 

そのままでは、少し重いので、半分くらいの長さにカットします。

スポイトをはめるとゴム栓は太りますから、それを考えに入れてカットして下さい。

スポイトを切らずにゴム栓に差込み、首のところまではめこみます。

出っぱって余った部分をカッターで切り取ります。

 

(4)スチールウールでディスプレーサを作ります。

@たわしの巻き終わりの所からほぐして、シート状にします。  A半分のはばに引き裂きます。 B端から巻いて行きます。

 

Cもとのたわしを再現するような密度で十分です。 D机の上で板でころがすようにすると、形を整えることができます。 E余った長さは金きりばさみでカットします。

 

試験管に入れた時、逆さにするとストンと落ちる

ユルユルな太さにします。


スチールウールは試験管の中で

上下に1cmくらい動けるような長さにします。


 

(5)エンジンホルダーを作る

アルミ板を使ってエンジンを取り付けるホルダーを作ります。放熱板を兼ねるので、試験管にしっかり密着するように作りましょう。

厚さ 0.5mm、はばは2.5cmくらい。

青い矢印の長さが試験管の直径の3倍。

右図の青い点線の左が4〜5cm、右側の余りが1cmくらい必要です。

試験管に巻くように、合わせて曲げます。矢印の位置を指先で押すようにすると、上手に曲げることが出来ます。

試験管にピッタリさせた時、右側の図のように1〜3mmすき間があるようにします。

 

試験管をはずし、木材の角を利用して、ドリルで直径3mmの穴をあけます。

出来上がりは右図。M3ビスナットで試験管をしっかり止められれば完成です。

 

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