No.35 | 決定版!こしょう缶ジャンピング・ローラー | 2005.8.5.掲載 |
スターリングエンジンの1台目の製作に適しています。小学生高学年でも2〜3時間で加工・組み立てでき、元気に走る成功率が高いスターリングカーとなりました。
主な材料(エンジン用)
こしょう缶 | 100円ショップのこしょう(塩)用ステンレス缶 | 1個 |
スチールウール | 台所用スチールウール「ボンスター」 | 2個 |
バネ用ピアノ線 | 太さ#22(直径0.6mmくらい) | 50cm |
ゴム風船 | 27〜30cm風船用 ふくらまさない時にはばがこしょう缶の直径ていどのもの | 1個 |
車体用
L形補強金具 | 一辺50mmくらいのもの | 3個 |
空き缶 | スチール缶、重い方がよい。太缶の方が飲み口部が細くくびれているのでちょうど良い。 | 1個 |
木の板 | 2〜5mm厚ていど、はば15mm〜20mm×空き缶の長さ | 1枚 |
軸用の棒 | 直径1.4〜2mmのステンレス棒が使いやすい。 | 1本 |
おもり | ローラーが浮かないため。写真のものは釣り用の鉛おもり、丸5〜6号 | 2個 |
プラ板 | ラチェットのつめ用、ペットボトルなどから切り取れば良い。 | 少々 |
ゴムバンド | ローラーの滑り止め、ビニルテープを巻いても良い。 | 2本 |
プラ段ボール | 通称「プラダン」、はば1cmくらいに切り、カッターで2枚におろす。缶に貼り付けてラチェット歯車がわりにする。 | 少々 |
アルミ板 | 0.5mm厚、幅20mm×長さ200mmくらい | 2枚 |
クリップ | 紙用ダブルクリップ | 1個 |
スチールウールの加工
2個のボンスターを使います。全部使うか、少しカットするぐらいでちょうど良い密度になります。
ばねを作る
ばねの採用でエンジンのパフォーマンスが格段に向上しました。スチールウールの上方への動きを補助します。
ゴム風船(ダイヤフラム)
ビニルテープは引っぱりながら貼って空気もれのないようにします。
ローラー部の組み立て
アンクル部分やラチェットの組み立てはまず両面テープで止めて、アルミテープで補強するという方法でやります。スペーサはストローやビニール管など、棒の両端のストッパーは釣りゴム管や電線ビニル被覆などを使うと便利です。
エンジンホルダ
0.5mm厚アルミ板は普通のはさみで切ることが出来、曲げるのも簡単です。
完成
細い空き缶を使った時はゴムバンドでなく、網戸ゴムなど厚みのあるものを使います。
始動
こしょう缶の底だけを熱するようにします。写真のようなトーチバーナーなら小さめの炎で20秒くらい加熱します。風船がふくらんで、こしょう缶が少し持ち上げられます。そしたら、クリップに指をかけて、少し持ち上げてから落とすと、ジャンプが始まります。 ゴムにはくせがあります。車が曲がって進む時はこしょう缶を少し回転させて止め直すと直進させられます。 温度差が大きく、元気が良すぎると、こしょう缶が反対側に落ちることがあります。燃えやすいものを遠ざけて、床の上やテーブルの上で始動しましょう。針金などでストッパをつけて転回をふせぐのも良いでしょう。
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ジャンピングローラーはノートや教科書など低い障害物なら乗り越えて進みます。 中学生がこんな遊びを見つけました。(右の写真) 2台のローラーが押し合いをしています。温度差の変化によって、前進したり押されたりしていました。土俵があれば、相撲をとれますね。(^^ |
上の写真は2007年3月26日に台湾の台北にある大同大学で行われたコンテストの風景。
120人の大学生が作ったジャンピングローラーの数々です。