No.54 | パソコンにモールス | 2009.6.23.掲載 |
モールス変換ソフト
今年から情報の授業を担当することになりました。文字通信のルーツ「モールス」と検索してみると、モールス符号に関するフリーソフトが意外と何件も公開されていることに気が付きました。つまり文字列をモールス音に変換したり、マウスのクリックで打ったモールス符号を文字に変換するソフト等です。
早速ダウンロードして使ってみたら、ちゃんと判読されて文字になる。すばらしい! でも、マウスのクリックボタンで打つのは非常にやりづらい。できれば、もっと打ちやすく、音も出て欲しい。
解読ソフトはMr.Sさん作成のフリーソフト CW Mouse
Ver. 0.83e を使わせていただきました。マウスの右クリックで打つように設定して使っています。このソフトは意味不明な符号を打った時に無視してくれるし、また、速度の変化に寛容なので、打ちやすいです。
懐かしの電鍵
そういえば、高校生のころアマチュア無線で使っていた電鍵(モールスを打つためのキー)が物置かどこかにあったはず……。物置をさがして出てきたのが日本製 HI-MOUND
HK-702 という電鍵です。三十数年ぶりに使われます。これをマウスから引き出した線につなげば気持ちよく打てるはずです。
音も出るようにする
急遽、圧電ブザーを使ってピーピーとなる発信器を作りました。古いUSBマウスを分解して、クリック時にマイクロスイッチが−側(アース側)と短絡する端子をさがします。(SW)
。ついでに+5Vの線も引き出しました。電鍵はSWとGNDにつなぎます。
これで、マウスをクリックするか、電鍵を押すかして、音を聞きながらモールス符号を打つと、すぐに、PCディスプレイ上にモールス符号を判読した文字が出ます。
教室ではPCをプロジェクターにつなぎ、スクリーンに一文字一文字、表示されるのを皆で見守ります。生徒がでたらめに打って、それが解読されて文字になったりして、なかなか面白い。意外に大うけです。
私が英文モールス符号を打つ速度はがんばっても毎分60字ていどです。1字5ビットの情報とすると、通信速度は5ビット毎秒となります。このようにデジタル通信の歴史や通信速度の説明に利用できます。